税理士試験免除申請について解説してみた!

免除通知タイトル LEC会計大学院関連
スポンサーリンク

以前のブログ記事で「税理士試験の免除申請をした」とご報告しましたが、2025年4月20日に税理士試験の免税通知が届きました!

免除通知

私が行った申請方法で問題が無いことが確認できたため、今回は税理士試験免除申請の具体的な申請方法について詳しく紹介します。

結論から言うと、上級生などから送付状のサンプルをもらったとしても、それをそのまま使うのはおすすめしません。
必ず一度、自分自身で国税庁の公式サイトを確認し、最新の申請方法や書式をチェックするようにしましょう。

国税庁ホームページ:修士の学位等による試験科目免除

また、免除申請は、提出時期によって通知が届く日程が変わるのでとにかく早めの提出が大切です。

それでは、さっそく申請手順を見ていきましょう。

スポンサーリンク

用意するものについて

用意するものについては以下になります。注意点と共に解説します。

研究認定申請書兼税理士試験免除申請書

今回の免除で全ての科目が免除される場合は、上記を使用します。
全ての科目が免除にならない場合は申請書が異なるので注意が必要です。

また、令和6年度税制改正の「個人番号を利用した税理士の登録事務等の利便性の向上」により個人番号を記載する欄が増え、個人番号の記載及びマイナンバーカードのコピー等をつけなければいけなくなりました。

1の欄には、過去に合格した科目名と一部科目合格通知番号を税理士試験等結果通知書を見ながら記入。

2の欄には、「認定を申請する研究内容」に〇をつけます。
今回、税法の免除申請だったため、「税法に属する科目等に関する研究」に〇をつけました。

収入印紙は消印せずに貼り付けます。「税法に属する科目」のみの場合は8,800円分の印紙を貼り付けます。

免除申請書

学位取得証明書

「学位記」のコピーではないので注意が必要です。また、「修了証明書」とも異なります。
大学院によって無償で配ってくれる場合と、購入が必要な場合があります。
LEC会計大学院は、「学位記」が無償で支給されないため購入して対応しました。

修了証明書
学位取得証明書

成績証明書

大学院によって無償で配ってくれる場合と、購入が必要な場合があります。
LEC会計大学院は、「成績証明書」が無償で支給されるため、そちらを使用しました。
注意点として、注記に記載があるように当該申請に係る科目を内容とする4単位以上の科目名を○で囲む必要があります。こちらについては無難に税理士試験科目(法人税法や所得税法等)に〇をつけておけば大丈夫だと思います。

(注2) 当該申請に係る科目を内容とする単位(4単位以上)については科目名を○で囲んでください。

修士の学位等による試験科目免除(研究の認定を含む。以下同じ。)についてより引用

問19  改正税理士法第7条第2項に規定する「税法に属する科目等」のうち「財務省令で定めるもの」とは何か。

(答) 財務省令で定めるものとは、(1)税法の試験科目以外の租税(関税、とん税及び特別とん税を除く。)に関する法律、(2)外国との租税(関税、とん税及び特別とん税を除く。)に関する協定を扱う科目、(3)「税法の試験科目及び(1)・(2)」に類する科目とされています。
 なお、(3)には、複数の税法を横断的に扱う科目(例:租税法)等が該当します。

Ⅳ 「税法に属する科目等」の学問領域についてより引用(太文字は筆者)

4単位以上のため、法人税法と所得税法の他に、相続税法にも〇をつけました。
※以下は科目名を〇で囲まないといけないところを、間違えて科目名の横に〇をつけてしまったため、〇で囲み直しています。

成績証明書

修士の学位等取得に係る学位論文のコピー

大学院へ論文を提出する時に、提出要件が守られたものを提出しているとは思いますが、以下の点を抑えたうえで製本するようにしましょう。

  1. 目次にページ数が記入されている
  2. 参考(引用)文献目録を添付する

製本については、過去に免除申請をした方を調べましたが、ガチガチに製本しなくて良いようです。
なのでamazonで「大型ホチキス」と「製本ファイル」を購入して、これらを使って製本しました。

製本するとこんな感じになります。

論文表
論文裏

指導教授の証明書

指導教員の証明書については、大学院側で用意してくれると思います。
用意してもらえない場合は、問10の用紙を教授に渡して署名と押印をお願いしましょう。

問10.指導教授の証明書(PDFファイル/92KB)

履修要項等における修了した研究科の履修規定のうち、修了要件

修了要件が記載されたものについては、大学院によって異なると思います。
LEC会計大学院は学則に修了要件が載っていて、事務局より学則を使うようにと指示がありました。

履修した全科目の担当教授、講義内容及び単位数が記載された部分のコピー

こちらについては、自身が受講した科目(成績証明書に記載されている科目)のシラバスを印刷します。

合格科目を証する税理士試験等結果通知書又は一部科目合格(免除決定)通知書

通知については、国税庁から送られてくる税理士試験等結果通知書のコピーを添付します。

返送封筒

切手を貼り自身の住所を記載した返送用封筒を用意します。
返送方法によって切手の額が変わるため注意が必要です。
あと、「上記1に掲げる2から8の書面」の後に返送用封筒についての説明が書いてあるため意外と見落としやすいです。

提出方法について

提出準備

一般書留、簡易書留又は特定記録郵便により提出する必要があります。
そのため、レターパックライト(青)やレターパック(赤)では提出ができないので注意が必要です。
私も準備している最中に気が付きました。

国税審議会の宛先は以下になります。

〒100-8978
東京都千代田区霞が関3-1-1
国税庁内 国税審議会 会長 宛

宛先まで記載した封筒を用意したあとは、上記で用意した書類を入れます。
A4サイズで無い場合は、A4サイズの紙に貼ったうえで提出します。
書類がバラバラにならないようにクリアファイルに入れて提出しました。

念のため、以下のような送付状も作成し、提出書類と一緒に同封しました。

同封書類

国税審議会会長 様

令和6年 x月 x日

郵便番号:xxx-xxxx

住所:xxxx

氏名:xxxx

修士の学位等による試験科目免除にあたり、下記書類を送付いたします。

ご査収の程よろしくお願い致します。

1. 研究認定申請書兼税理士試験免除申請書

2. マイナンバーカードの写し

3. 学位取得証明書

4. 成績証明書

5. 学位論文のコピー(要旨、文献目録を含む)

6. 指導教授の証明書

7. 履修要項のコピー ※LEC東京リーガルマインド大学院大学学則第26条

8. 講義概要のコピー ※LEC東京リーガルマインド大学院大学のシラバス写し

9. 税理士試験結果通知書のコピー

10. 返信用封筒(簡易書留分 490円分切手貼付)

以上

LEC会計大学院以外の方は一部変更が必要だと思いますが、ワードファイルバージョンも作成したため使いたい方はご自由に利用ください。

送付状

提出時期の影響

私の場合は、9月末に提出してから免除通知が届くまでに約6.5か月かかりました。
(提出:9月末 → 通知受領:翌年4月中旬)

一方で、X(旧Twitter)上で見かけた他の受験者の情報によると、秋(9月頃)に提出した方は通知が届くのが比較的早く、春(4月頃)に提出した方は通知までに時間がかかる傾向があるようです。

確実に言えることは、提出時期によって通知までの期間に差が出るため、申請書が揃い次第すぐ提出するのがベストです。

以下は、実際に免除申請をされた方々の投稿などをもとに整理した提出・通知の時期です。

提出時期と通知決定の関係性(Xの報告をもとに作成)

おわりに

今回の記事では、税理士試験の免除申請の方法についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

申請書類に不備や漏れがあると、国税審議会から確認の電話が入り、審査が遅れる原因になります。
提出前に、内容の最終確認をしっかり行うことがとても大切です。

また、この記事でもご紹介したとおり、同じ内容の書類でも、提出時期によって審査完了までの期間に大きな差がでます。
できるだけ早く提出することで、通知も早く受け取れる可能性が高まります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました