10月8日(火)からスタートする火曜ドラマ『オクラ』の宣伝を見ていて、事件が迷宮入りすることがなぜ『お蔵入り』といわれるのか言葉の意味が気になったのでその背景を探ることにした。
用語について
用語の意味と由来について調べてみた。
用語の意味
コトバンク(デジタル大泉)に以下のように記載されている。
[名](スル)予定していた芝居や映画の上演・上映をある事情のために中止すること。転じて、計画が実行に移されなくなること。
コトバンク、デジタル大泉
用語の由来
用語の由来については、諸説あるようだが以下の2つが有力とされている。
米や品物が蔵にしまい込まれることから、企画や上演、計画などが日の目を見ることなく埋めれる意となった。
由来・語源辞典
歌舞伎などの演目の最終日のことを「千秋楽」といいます。この「千秋楽」は、略して「楽」と呼ばれたりしました。業界では、千秋楽の「楽」を反対にして、「くら」と呼んだりしました。
ちょげぶろぐ
用語の意味等を調べた感想
用語の意味や由来を調べると、千秋楽から来たという説よりも、蔵にしまいっぱなしで日の目を見ないという説のほうが個人的には理解しやすいと感じた。
この解釈に基づくと、未解決のまま長期間解決されない事件を指す「お蔵入り」という言葉が適切に思える。いずれにしても、蔵から必要なものを探し出すのは大変だというイメージがつく。
また、「お蔵入り」を英語で表現する場合、『be shelved(棚上げされる)』が同じ意味になるとされる(楽英学を参考に記載)。いずれも、放置すれば忘れ去られるという点では共通していると言える。しかし、イラストを見ると、棚の上に物を置くのと、蔵の中に物をしまい込むのとでは、後で物を探す際の見つけやすさが全く異なるので同じ意味で捉えていいのかは疑問が残る。
現代で「お蔵入り」と同じ意味の新しい言葉を作るとしたら、倉庫が蔵と同じ役割を果たしていることから、「倉庫入り」という表現になるのかもしれないと思った。
簡単になりますが、調査はここまで。
コメント