今回は、前回の記事で決めた研究テーマを研究計画書に反映させる前の準備について紹介します。
他のLEC生の論文も見ましたが、少なくともLEC大学院で論文を書く場合には、以下の目次で構成することが多いようです。
論文の目次
- 序論
- 沿革
- 先行研究
- 裁判例
- 筆者の見解
- 結論
研究計画書に落とし込みをするために、まずは前回決めた仮テーマに関係する論文を集める作業をします。
キーワードのピックアップ
国立国会図書館オンラインサーチを活用するのも手段の一つですが、まだ仮のテーマですので、サイニーや税大ジャーナル、税大論叢(ろんそう)といった無料で閲覧できるサイトを中心に論文を探します。
また、これらのサイト以外にもGoogleで「用語+論文」という形で検索すると、ヒットする可能性があります。
論文収集で参照するサイト
税大ジャーナルや税大論叢は検索機能がないため、掲載ページを直接開いて論文を探す必要があります。そのため、検索機能があるサイニーを使って論文を探すと効率的です。
サイニーで検索する場合は、仮テーマに関連しそうな以下の用語を入力すると論文を見つけやすいです。
- 条文番号
- 事件名
- よく出てくるキーワード
検索結果から論文を確認し、「本文・本体へのリンクあり」を選択してダウンロード可能な論文のみを表示し、論文をダウンロードします。この作業を通じて3本程度の論文を見つけたいところです。
続いて、ダウンロードした論文を読みながら、以下の内容をピックアップしていきます。
この段階では、論文の内容を細部まで理解することよりも、キーワードを洗い出すことを重視します。
ピックアップする内容
- 沿革:その条文の成り立ち、その条文に影響を与えた出来事(例:シャウプ勧告、XX事件など)
- 事件名:その条文に影響を与えた重要な裁判、その後に起きた関連裁判
- キーワード:その条文を適用する上で重視される性質(例:従属性、直接性など)
キーワードのピックアップが完了したら、これらの情報を整理します。
情報の整理
ピックアップしたキーワードを沿革、事件などに分けて整理していきます。
合わせて自身が仮テーマに決めた理由も記載します。
以下の様なマインドマップなどで整理したほうが後で見直した時に理解しやすいです。
キーワードの整理の次は大学院のマイルストーンの確認です。
マイルストーンとは、プロジェクトや業務・作業の中間地点や進捗を管理するための指標のことです。
MarkeTRUNKより引用
LEC会計大学院の場合は、「LEC会計大学院 資料請求フォーム」のページからデジタルパンフレット(もしくは、紙で取り寄せた資料)でマイルストーンを見ることができます。また、LEC会計大学院のyoutube動画でもマイルストーンの解説をしているのでそちらも確認します。
マイルストーン要約(youtube動画含む)
- 1年前期:論文作成の心構え、文献収集&読み込み、問題意識の明確化
- 1年後半:序論完成・合格、章・節の具体化
- 2年前半:妥当できる結論の確定、論文仮完成
- 2年後半:論文完成、審査合格
マイルストーンの確認ができたら、マイルストーンに合わせ論文作成の仮計画を立てていきます。
こちらについても、マインドマップなどにまとめておくと便利です。
今回で対策記事も最終回にするつもりでしたが、研究計画書への落とし込みを書くと長くなりそうなので、研究計画書への落とし込みは次回以降にします。
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