最近、愛媛県で放映されているとある企業のテレビCMを目にしました。そのCMを見て、私は二つの解釈ができるなと思ったので、今回はそのことについて語りたいと思います。
結論
CMや文章において、結論を明確に伝えることはとても大切だと感じました。
CMの内容と二つの解釈
CMの大まかな内容:
このCMの主人公は、ブラック企業に入社したばかりの若い会社員です。ざっくりですが、以下の流れで話が進みました。
1.書類を落とすシーン:
若い会社員が大量の書類を抱えて歩いていた。その途中で、別の社員とぶつかり、彼は書類を床にばらまいてしまったが、別の社員は何も言わずに立ち去った。
2.上司との謝罪シーン:
若い会社員が顧客に迷惑をかけてしまい、上司とともに謝罪していました。上司は、彼の謝罪の仕方が気に入らなかったのか、彼の頭を強引に押さえつけて深く頭を下げさせました。
※どうも、頭を押さえつけるというのがNGみたいでchatgptで生成できないため省略
3.残業のシーン:
夜遅く、オフィスの明かりが消えた中、若い会社員は一人で残業を続けていました。その時、上空から野球ボール(このCMではチャンスボール)が降ってきて、彼はそれを手に取ります。
4.メッセージ:
最後に「チャンスはあなたの手に」というフレーズとともに、CMの企業名が表示される。
このCMから考えられる二つの解釈:
このCMから考えられる解釈は以下の2つになります。
- 現在の過酷な労働環境(ブラック企業)から抜け出し、CM企業へ転職する新しいチャンスを掴む物語としての解釈
この場合、CM企業は、若い会社員に新たな機会を提供する存在として見ることができる。
- CM企業から別の会社へ転職する新しいチャンスを掴む物語としての解釈
CMの最初で若い社員が入社した企業がどこかを説明していないため、CM企業の内情を示しているようにも見えます。その場合、視聴者はCM企業が働きにくい環境を持つ企業と誤解する恐れがある。
CMを見て感じたこと
CM内で若い会社員が働いている最初の企業は、ろくでもない企業だなぁと思いました。書類を落とす原因を作ったにもかかわらず謝らない社員や、謝罪の際に頭を押さえつける上司の姿は、何だかなぁと思いました。特に、頭を押さえる上司の行動は、パワハラを連想させるシーンでした。
そのため、物語の流れだけを見れば、この若い会社員が過酷な職場から新たな企業へ転職する新しいチャンスを掴む物語に見え、救われてよかったねと思えるCMです。
しかし、CMの見方を変えると、転職先の企業がどこなのかが明確でないため、CM企業の内情を映したCMと捉えることもできます。その場合、CM企業から別の企業に脱出できたように見えてしまい、本来伝えたかったメッセージと異なってしまいます。
ありきたりではありますが、このCMの場合、CM企業が良い企業であることを明確に示すために、最後にCM企業の作業着を着た若い会社員を映し、転職に成功したとアピールする(結論を映す)必要があったのではないかと感じました。
この経験から、私自身も文章や情報を発信する際には、結論や伝えたいメッセージを明確にすることを心がけたいと思いました。
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