四国カルストを星ふるヴィレッジTENGUで満喫|E-BIKE・食事・星空観賞レポート

四国カルストにある「星ふるヴィレッジTENGU」に宿泊してきました。
高知県の梼原町側から四国カルストへ入り、到着後はE-BIKEを借りて姫鶴平方面まで四国カルストを散策。
夜はプラネタリウムや土佐和牛のすき焼き、そして深夜には天の川を含む満天の星空を見ることができました。
実際に行ってみて分かった道路事情や、レンタサイクルで四国カルストを回るときの注意点なども含めて紹介します。
四国カルストとは
四国カルストは、愛媛県と高知県の県境、標高1,400〜1,500m級の尾根沿いに広がるカルスト台地です。日本三大カルストの一つに数えられ、石灰岩が点在する独特の高原風景や、放牧されている牛の姿を見ることができます。
ただし実際に走ってみると、「四国カルストらしい」開けた高原の景色が広がっているのは、添付図のように姫鶴平から天狗高原にかけての一部区間だけで、そこにたどり着くまでの道のりは基本的に普通の山道です。しかも狭い道が多く、対向車とのすれ違いに気を使う区間もあります。
カルストの景色を期待して向かう場合、道中はあくまでアクセス区間だと考えておくと、イメージとのギャップが少ないと思います。
梼原町経由で四国カルストへ
今回は添付のように梼原町を経由して、星ふるヴィレッジTENGUを目指しました。
松山市内から3時間程度で行くことができました。
山道ではありますが、基本的には2車線の道路が続くため、走りやすいルートでした。
ただし、星ふるヴィレッジTENGUの直前や、「トトロ像」を超えてから1km程度は、道幅の狭い区間が続きます。
付近ではトンネル工事も進められていたため、将来的にはアクセスしやすくなるのかもしれません。
梼原町に到着して国道197号線側に曲がった後は、こちらの場所から曲がって星ふるヴィレッジTENGU方面へ向かいます。
愛媛県と高知県の県境にあるホテル「星ふるヴィレッジTENGU」
星ふるヴィレッジTENGUに到着。

このホテルの特徴の一つが、愛媛県と高知県の県境に建っていることです。
屋外には県境を示すラインがあります。


実は、館内にも県境があります。
館内では天狗が県境をアピールしていたり、2階にも境界線が表示されていたりと、宿泊した人だからこそ見られる場所もありました。


単に「県境に建っているホテル」というだけではなく、施設内でも県境を楽しめるようになっています。
また、ポケモンともコラボしており、高知県のご当地ポケモン「ヌオー」が描かれたマンホール(ポケふた)もあります。


カルストテラスでE-BIKEをレンタル
ホテルに荷物を置いた後は、近くのカルストテラスでレンタサイクルを利用しました。
借りられるのは電動アシスト付きのE-BIKEです。訪問時は1時間、2時間、4時間などの単位で借りることができました。
星ふるヴィレッジTENGUの宿泊者には割引があり、4時間利用の場合、
- 通常:4,000円
- 宿泊者:2,800円
となっていました。
※料金等は訪問時のものです。
ヘルメットも貸してもらえ、車体にはボトルホルダーもあります。
電動アシストの「ターボ」を使うと坂道もかなり楽に上ることができました。
四国カルストにはアップダウンがあるため、自分の自転車を持ち込むよりもE-BIKEを借りた方が気軽に楽しめると思います。
カルストテラスでは時期や天候などによってレンタサイクルを実施していない日もあるため、事前にカルストテラス公式サイトを確認しておくのがおすすめです。
また、カルストテラスにはソフトクリームもあります。
濃厚なソフトクリームで、姫鶴荘側で購入するよりも安く食べることができました。
車ではなく自転車だから楽しめる四国カルストの魅力
実際に走ってみて感じたのが、四国カルストはE-BIKEとの相性がかなり良いということです。
車でも景色を見ることはできますが、道路が狭い場所もあり、「ここで写真を撮りたい」と思っても簡単には停車できません。
自転車なら、周囲の安全を確認しながら気になった場所で止まりやすく、景色をゆっくり楽しめます。
姫鶴平方面へ|石灰岩・放牧・風車の景色
星ふるヴィレッジTENGUから姫鶴平方面へ向かうと、すぐにトンネルがあり、左側に自転車や歩行者が通れる道があります。
ただし、この道は自転車が一方通行に指定されており、行き(姫鶴平方面)はここを通れますが、帰りは通行できません。
戻るときは県道383号を経由することになるので注意しましょう。
この道を進んでいくと見晴台に到着します。天狗高原の看板とともに、山々の景色を見ることができました。
一方、展望台までは見晴台から砂利道を下って徒歩で進む必要があるため、E-BIKEで回っているときにそのまま展望台まで行くのは難しいです。この展望台については、翌朝に徒歩で行くことにしました。


道中には「ドリーネ群」という案内板もありましたが、そのときは何のことなのかよく分からないまま通過してしまいました。
カルスト地形特有の地形のようなので、事前に少し調べておくとまた違った楽しみ方ができそうです。
そこからさらに進むと、石灰岩が点在する四国カルストらしい景色が広がります。

途中には牛が放牧されている場所や牧舎もあり、大きな風車も見えました。


この日は雲が多かったのですが、雲の隙間から差し込む光が高原を照らしている景色も幻想的でした。
晴天だけでなく、雲の多い日だからこそ見られる景色もあります。

姫鶴平に到着しました。

今回、こちらでは看板の写真しか撮っておらず、全体像を撮り忘れてしまったため、Googleマップの画像で紹介します。
こちらから見ると景色は綺麗ですが、「星ふるヴィレッジTENGU」まで戻る道のりの長さが分かり、しかも1車線区間が多いため、車で戻ると思うと少し気が重くなる眺めでもあります。
帰り道は牧舎側のルートで寄り道
帰りは来た道をそのまま戻るのではなく、左に曲がり、キャンプ場横の牧舎側の道を通りました。
この道は細く、車同士のすれ違いは難しい道です。牧舎のある場所を通ってさらに進みます。
牧舎の横にも岩があり、姫鶴平と同じような雰囲気を感じました。


この道を右に進みます。
風車が見える一本道が続き、まだ先に進めるのかとわくわくしました。

歩行者や自動車も来ない、のんびりとした景色を楽しめます。

本線に戻れそうな道に出たら、本線に出ず左へ進むと、一本道の続きを楽しめます。
まだ続く道の先を目指して……


ところどころ右側を見ると、カルストの大地が見えます。


知らない道をE-BIKEで進んでいくため、ちょっとした冒険のような感覚でした。そのまま進んでいくと、最終的にはこちらの道に出ます。
徐々に天候が悪化。標高が高いこともあって、途中から流れる雲の中に入りました。
「雲の中を走る」という経験はなかなかありません。実際に入ってみると、特に水っぽいという感じではなく、霧の中を走っているような感覚でした。
帰りは見晴台側の歩行者・自転車専用道が通れないため、県道383号を通って星ふるヴィレッジTENGUへ戻ります。
トンネルを抜ければ星ふるヴィレッジTENGUはすぐですが、この区間はかなり狭く、車同士のすれ違いは難しそうでした。
トンネル前には点滅信号がありますが、そのまま進入する車も見かけたため、通行時には注意が必要です。
往復をした感想
写真を撮ったり寄り道したりしながらかなりのんびり走りましたが、所要時間は約2.5時間でした。
そのため、単純に往復するだけなら2時間レンタルでも十分だと思います。
一方で、
- 姫鶴平でソフトクリームを食べる
- キャンプ場などもゆっくり見て回る
- 写真撮影をじっくり楽しむ
といった場合には、4時間借りておいた方が余裕があります。
「星ふるヴィレッジTENGU」にて
夕食前にプラネタリウムを鑑賞
ホテルへ戻った後は、夕食前に館内のプラネタリウムへ。
宿泊者向けには17時と18時の回があり、約45分間の上映でした。
季節の星座の紹介や、津野町・天狗高原で見られる星空などを楽しめます。
実際の星空を見ることができない天候でも楽しめるため、星を目的に宿泊する場合にはありがたい施設です。
夕食は土佐和牛のすき焼き
夕食は土佐和牛のすき焼きをいただきました。
最初に有料ドリンクの注文があります。
ホテルの方に声をかければご飯を先に持ってきてもらうこともできます。
すき焼きと一緒にご飯を食べたい場合は、最初にお願いしておくとよいと思います。
ご飯はおかわりもできました。
深夜のスターウォッチング|天の川まで見える満天の星空
夕食後、天気が良ければ20時20分頃からスターウォッチングの案内がある予定でした。しかし、この日は天候が悪く中止に。
せっかく星ふるヴィレッジTENGUまで来たのに星が見られないのかと思いましたが、天気予報を確認すると深夜には晴れる予報になっていました。
21時ごろに外を見てみましたが、月明かりで1等星しか見えませんでした。
そこで、一度寝て午前1時に起きることにしました。
午前1時に起きて外を見ると、予報どおり空は晴れていました。
夜の早い時間とは違って月明かりもなく、空に見えるのはほぼ星だけ。
部屋からも外を見ることはできましたが、大浴場付近の明かりが気になったため、カードキーを持って駐車場まで移動し、星を見ることにしました。
星ふるヴィレッジTENGUでは、夜間は玄関が施錠されるため、真夜中に外へ出る場合はカードキーを持っていないと館内へ戻れません。
肉眼でもたくさんの星を見ることができ、天の川も確認できました。今回の旅行の中でも、特に印象に残った景色です。
深夜でしたが、同じように星を見に起きている宿泊者もちらほらいました。
また、夜中でも時々車が通っていました。
これだけ星が見えるので、1万円程度の天体望遠鏡を持ってくれば、さらに楽しめたかもしれないと思いました。
朝食をいただく
朝食を食べに行きましたが、朝食会場のコーヒーや紅茶は有料でした。
そのため、コーヒーを飲むのは断念。
部屋にはティーパック(緑茶・紅茶)や天然水、インスタントコーヒーが用意されています。朝にコーヒーを飲みたい場合は、
- ドリップコーヒーを持っていく
- 部屋に用意されているコーヒーを到着直後に飲まず、朝まで残しておく
といった方法がよさそうです。
翌朝は天狗高原セラピーロードと四国カルスト展望台へ
晴天だったため、朝食後はホテル周辺を徒歩で散策しました。
最初に向かったのが「天狗高原セラピーロード」です。名前から気軽な散歩道をイメージしていましたが、実際に歩いてみると道が細い場所もあります。普段着のまま気軽に散歩するというより、ある程度しっかり歩ける格好で行った方がよさそうです。
看板には、20分くらい進んだら戻った方がよいという注意書きがありました。散歩で行くのであれば、時間を意識して進むようにしましょう。今回は10分程度進んだところで引き返しました。
その後、前日にE-BIKEでは行かなかった四国カルストの展望台を徒歩で目指しました。トンネル入口付近から展望台までは約900m。距離だけを見るとそれほど遠くありません。
途中で分岐点に到達しますが、そこから見ると先はまだ長く感じられます。

歩いている途中で周囲を見回すと、遠くに星ふるヴィレッジTENGUが見えたり、四国カルストらしい石灰岩が現れたりします。
舗装された観光地を歩くというより、自然の中を探検しているような感覚を楽しめました。


展望台に到着すると、山々が見えました。
その後は、星ふるヴィレッジTENGUに向かって戻りました。
前日はE-BIKE、翌朝は徒歩と、移動方法を変えることで四国カルストを違った角度から楽しむことができました。
まとめ
今回実際に訪れてみて、四国カルストは車だけで回るのはもったいないと感じました。
E-BIKEなら、車では止まりづらい場所でも景色をゆっくり見ることができます。
また、四国カルストを歩いて回るのも直接自然を感じることができてよいです。
星ふるヴィレッジTENGUに宿泊すれば、昼間の四国カルストだけでなく、プラネタリウムや夕食、深夜の星空を楽しめます。
星空については天候に左右されますが、夜の早い時間に曇っていても、深夜には晴れることがあります。
星を見ることを目的に宿泊するのであれば、天気予報を時間帯ごとに確認しておくのがおすすめです。
昼はE-BIKEや徒歩で高原を回り、夜は満天の星空を見る。
四国カルストをゆっくり楽しむなら、星ふるヴィレッジTENGUに1泊して巡るのはかなり相性の良い方法だと思いました。
おわりに
以上が、星ふるヴィレッジTENGUに宿泊しながら四国カルストをE-BIKEで巡った体験になります。
昼間はE-BIKEで高原を走り抜け、夜は満天の星空と天の川を見ることができ、体を動かした満足感と、非日常の星空を見た感動の両方を味わえた1泊2日でした。
E-BIKEでのカルスト巡りと満天の星空観賞を同時に楽しめる場所は珍しいと思うので、四国カルストへ行く機会があれば、ぜひ星ふるヴィレッジTENGUへの宿泊も検討してみてはいかがでしょうか。


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